John McCoy

John McCoy vocals/harmonica
 1960年代のミドルスブラ・エリアを代表するブルース・ヴォーカリスト。

 1960年初頭からミドルスブラのティーサイド地区で演奏活動をスタート。1963年にはギタリストのAlan Fearnleyらと(John McCoy &) The Crawdaddiesを結成。徐々にブルースやR&B色を強め、まもなく2人のサックス奏者を加えて編成を拡大。クラブ・シーンで地道な活動を展開する。
 
 1966年、同名別バンドの存在を知り、バンド名をThe Real McCoyに改名。翌1967年にFontanaとの契約を果たし、2月にシングル「Show Me How You Milk A Cow」をリリースする。数多くのビッグネームのサポートでツアーを敢行するが、1968年に音楽的な方向性の違いからバンドは分裂。

 ブルース志向を強め、ベースのTerry Sidgwick、元RoadrunnersのギタリストMicky Moodyらを誘いブルース・ロック・バンドTramlineを結成。Islandと契約してChris Blackwellの指揮の下で2枚のアルバムを残すが、まもなく解散した。

 当時のミドルスブラ、特にティーサイドの音楽シーンの中心人物で、後進アーティストらにも強い影響力を持つ一目置かれた存在だった。当時Roadrunnersでベース兼ヴォーカルだったPaul Rodgersの才能をいち早く見抜き、リード・シンガーになるように薦めたとの逸話が残る。後に音楽プロモーターに転身。Gillanなどで活躍するベーシストとは同名異人。


【参加アルバム】
<group>
・Tramline
Somewhere Down The Line (Island ILPS9088) 1968
Moves Of Vegetable Centuries (Island ILPS9095) 1969


【参加グループ】
The Crawdaddies/The Real McCoy (1963-1968)
Tramline (1968-1970)