Jeremy Spencer

Jeremy Spencer guitars/vocals
 1948年7月4日生まれ。カウンティ・ダーハムのウェスト・ハートルプール出身。ブルース・ロック時代の初期Fleetwood Macのオリジナル・ギタリスト。

 南ロンドンで育ち、若い頃から米国ブルースマンElmore Jamesに傾倒。1967年、そのスライド・プレイがプロデューサーMike Vernonの目にとまり、オーディションを通して新バンド結成を画策していたギタリストPeter Greenと合流、Fleetwood Macの結成に参加する。デビュー・シングルはSpencerの尊敬するElmore Jamesのカバー曲となった。

 1968年のデビュー・アルバムが全英チャートの4位のヒットを記録。ブルース・ブームを追い風に人気バンドとなり、Greenとともにバンド・サウンドの中核を担う。ステージ上ではロックン・ロールのパロディなども披露するなどフロントマンとして活躍。1970年にはいち早くソロ・アルバムをメンバーの協力で制作した。

 しかし、翌1971年2月にツアー先のロスで失踪、そのままグループを脱退した。後にカルト教団に入信していたことが判明。前年に中心人物のGreenが離脱しており、バンドの音楽性をけん引する立場となっていたが、プレッシャーなどからこの頃には精神的にかなり不安定になっていたと言われている。

 1972年にもセカンド・ソロ作をリリース。1979年にもグループ名義でアルバムを制作している。その後名前が聞かれなくなったが、1999年には20年振りのライブ・アルバムをリリース。さらに2000年代に入ってソロ作を発表し健在ぶりを示した。

【参加アルバム】
<group>
・Fleetwood Mac
Peter Green’s Fleetwood Mac (Blue Horizon 7-63200) 1968/2
Mr. Wonderful (Blue Horizon 7-63205) 1968/9
Then Play On (Reprise K44103) 1969/9
Blues Jam At Chess (Blue Horizon 7-66227) 1969/12
Kiln House (Reprise K54001) 1970/9

・The Jeremy Spencer Band
Flee (Atlantic K50624) 1979/6

<solo albums>
Jeremy Spencer (Reprise K44105) 1970/4
Jeremy Spencer And The Children (CBS 69046) 1972/11
In Concert-India 1998 (Polygram) 1999
Precious Little (Bluestown ) 2006/7
Bend In The Road (Propelz PRLZ101) 2012
Coventry Blue (Propelz PRLS103) 2014/3

<solo singles>
Linda/Teenage Darling (Reprise RS27002) 1969/10

<session>
Blues Anytime Vol.2/V.A. (Immediate IMLP015) 1966
The Fleetwood Mac Family Album/V.A. (Connoisseur VSOP CD022) 1996


【参加グループ】
Fleetwood Mac (1967.7-1971.2)
Jeremy Spencer Band (1979)