Ray Owen

Ray Owen vocals/guitars
 ヘヴィ・ロック・バンドのJuicy Lucyや自身のバンドRay Owen’s Moonなどで活動した黒人ヴォーカリスト/ギタリスト。

 イギリス東部のサフォークで育ち、15歳の頃から本格的にシンガーとしての活動をスタートさせる。1969年、米国人スティール・ギタリストのGlenn Campbellが再結成したThe Misunderstoodにギタリストとして参加しシングルの録音に参加。7月にはここで一緒になったChris Mercerらの協力で初のソロ・シングルをリリースしている。

 この頃には、ギタリストのRobbie Milneが別メンバーで再編成したサイケ・ポップ・バンドOpal Butterflyに加入するが、Milne以外のメンバーが同じOpal Butterflyの名前で別途に活動を再開させたことから活動は短期に終わっている。

 同年秋にはCampbell、Mercerら再編The Misunderstoodのメンバーを中心にヘヴィ・ブルース・ロック・バンドJuicy Lucyを結成。Vertigoとの契約を獲得し、デビュー・アルバム「Juicy Lucy」をリリース。Bo Diddleyのカバー・シングル「Who Do You Love ?」が全英14位のヒットを記録するなど順調な船出となったが、翌1970年春にはグループを去っている。

 同年には自身のリーダー・グループRay Owen’s Moonを結成。翌1971年にアルバム1枚、シングル2枚を残した。同アルバムにはJuicy Lucyのデビュー・アルバムの冒頭を飾った自作曲「Mississippi Woman」を再録している。セカンド・アルバム用の録音も行われた模様だが、まもなく解散。その後はブルース・ロック・バンドKilling Floorでも短期活動している。

 1995年になって突如、Juicy Lucyを再編。ギグを中心に精力的な活動を続け、アルバムもリリースした。

【参加アルバム】
<group>
・juicy Lucy
Juicy Lucy (Vertigo VO2) 1969/11

Here She Comes Again (HTD HTDCD28) 1995
Do That And You’ll Lose It (SFP JLCD001) 2006

・Ray Owen’s Moon
Moon (Polydor 2325 061) 1971

<solo single>
Tonight I’ll Be Staying Here With You/Down, Don’t Bother Me (Fontana TF1045) 1969/7

<session>
Funkist/Bobby Harrison (Capitol 11415) 1975 ※72年録音/US


【参加グループ】
The Misunderstood (1969.3-6)
Opal Butterfly (1969.mid)
Juicy Lucy (1969.9-1970.3/1995- )
Ray Owen’s Moon (1970-1971)
Killing Floor (1971)