Bernard Jinks

Bernard Jinks bass/vocals
 T.2.の中心人物として知られるプログレッシヴ・ロック界の隠れた才人Peter Duntonの相棒。1960年代から70年代にかけて多くのグループでDuntonとリズムセクションを組んだ。

 1967年、DuntonやNick Spenser、Rod Harrisonらとサイケデリック・バンドNeon Pearlを結成。西ドイツを拠点に演奏活動を行う。同年末に帰国し、バンドはPleaseに発展。翌年春にはDuntonとともにCliff Charles Blues Bandに移籍するが、68年末にThe Fliesを経たDuntonと再合流し、Harrisonらを加えてPleaseを再編した。

 Neon Pearl、Pleaseともに当時レコード・リリースには至らなかったが、両グループの未発表音源集が再評価の高まった2000年前後に相次いでリリースされている。

 1969年春、DuntonがハードサイケのGunに加入するためPleaseを離脱。このため、Gunを離脱したドラマーLouis Farrellを加えてバンド名Bulldog Breedに改め、Deccaでシングル、アルバムを制作した。

 同年秋にはGunを離脱したDuntonと再会、Pleaseを再々結成する。同グループを母体に同年末にはBulldog Breedの2代目ギタリストKeith Crossを加えたトリオで新バンドThe Morningを結成。まもなくバンド名をT.2.と改めた。1970年、後年になって高く評価されるものの、当時はセールス不振からコレクターズ・アイテムとなっている唯一のアルバム「It’ll All Work Out In Boomland」を発表した。

 その後、セカンド・アルバム用のレコーディングが行われるが、未リリースに終わり、Crossに次いでバンドを離れた。

【参加アルバム】
<group>
・Neon Pearl
1967 Recordings (Acme ADLP1032) 2001 ※67年の発掘音源

・Please
Seeing Stars (Acme ADLP1028 ) 2000 ※発掘音源

・Bulldog Breed
Made In England (Deram Nova SDN5) 1969

・T.2.
It’ll All Work Out In Boomland (Decca SKL5050) 1970
Fantasy (Belle98440) 1997 ※70/71年頃の未発表音源

【参加グループ】
Neon Pearl (1967.6-11)
Please (1967.11-1968.5/1968.12-1969.4/1969.9-10)
Cliff Charles Blues Band (1968.5-?)
Bulldog Breed (1969.4-10)
T.2. (1969.12-1972)