Mont Campbell

Mont Campbell bass/vocal/piano/horn
 950年12月30日生まれ。エジプト出身。本名Hugo Martin Montgomery Campbell。カンタベリー・シーンの名グループEggやNational Healthで活動したベーシスト。祖父は「惑星」で知られるHolstとも交流のあった作曲家のMartin Shaw。

 エジプトで生まれ、少年の頃はケニアに住んでいたことも。62年、11歳の時に英国に戻り、66年にブライトンからロンドンへと移り、シティ・オブ・ロンドン・ボーイズ・スクールに入学。ここでSteve Hillage、Dave Stewart(Campbellとまったく誕生日が同じ)と友達になり、バンド活動をスタートさせる。

 メンバーの募集広告に応募してきたドラマーのClive Brooksを加えて67年末にUrielを結成。翌年、Hillageがケント大学進学のために脱退したため、トリオ編成でEggに改名。69年にDeccaと契約し、シングル「Seven Is A Jolly Good Time」でデビューを飾る。同年には一時的に戻ったHillage加えて変名Arzachelの名前でアルバム1枚をリリースしている。

 Eggでは中心人物として活躍。クラシカルながらもそれにとどまらない前衛的でプログレッシヴなアルバム2枚を残すが、商業的な成功を得られずに活動は停滞。70年頃からは後にHenry CowのドラマーChris Cutlerらを加えたOttawa Music Companyとしても活動した。

 1972年にはEggを脱退(Campbellの離脱で解散)し、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでフレンチ・ホルン、作曲などを学び始める。74年にはEggを一時的に再編し、Hillageらをゲストに現代音楽にも通じるサード・アルバムを制作した。

 この後、Alan GowenのグループGilgameshをサポートした後、同グループのGowen、Phil Miller、さらにStewartを加えてNational Healthを結成。しかし、翌年のツアー後に脱退した。

 77年にDirk Campbellに改名。その後はロックから離れ、映画やテレビ、CM音楽の世界に活動の場を移した。96年にソロ・アルバムを発表している。


【参加アルバム】
<group>
・Arzachel
Arzachel (Revolution Z1003) 1969

・Egg
Egg (Deram Nova SDN14) 1970/3
Polite Force (Deram DML1074) 1971/12
The Civil Surface (Caroline C1510) 1974/10

・National Health
National Health Complete (East Side ESD80402/412) 1990
Missing Pieces (East Side ESD81172) 1996

・Durk Campbell Band
Celtic Ambience/V.A. (Sunflower SUN2040) 2001 ※1曲

<solo albums>
・Dirk Campbell
Music From A Round Tower (Resurgence RES120) 1996
Eastern European Journeys (Bruton Music BRR59) 1998
War Images (Bruton Music BRQ6) 200 ※with Simon Russell, Derek Austin
Music From A Walled Garden (no label MFA002) 2009

<session>
Two Faced/Fischer & Epstein (Greene Bottle GBS1006) 1973
Desperate Straights/Slapp Happy/Henry Cow (Virgin V2024) 1975/2
The Rotters’ Club/Hatfield & The North (Virgin V2030) 1975/3


【参加グループ】
Uriel/Arzachel (1967.12-1968.7)
Egg (1968.7-1972.5/1974.8)
Ottawa Music Company (1970-1974)
National Health (1975.8-1976.6)