Vic Briggs

Vic Briggs guitars/bass/keyboards
 1945年2月14日生まれ。ロンドン西部のフェルサム出身。本名Victor Harvey Briggs。Eric Burdon & The Animalsのリード・ギタリストとして知られる。

 ロックン・ロールに影響を受けて、12歳の頃にギターを手にする。1962年に自身初の本格的なプロ・バンドThe Echoesに加入。当時まだ学生だったこともあって母親の反対を受けるが、キャバーン・クラブで体験したThe Beatlesの演奏に大きな感銘を受けてまもなく学校をドロップアウトし、プロ・ミュージシャンとして活動を本格化させる。

 その後Peter Nelson & The Travellersやその後進グループPeter’s Faces、Laurie Jay Comboなど様々なグループで演奏。ドイツ遠征なども経験して腕を磨く。Laurie Jay Comboでは後にThe Animalsで一緒になるギタリストのJohn Weiderとバンドメイトとなっている。

 1965年には女性シンガーDusty Springfieldのバックを務めていたThe Echoesへの再加入を経て、Rod StewartやBrian Auger、Julie Driscollを擁する「元祖スーパーグループ」Steampacketの結成に参加。当時バンド名義での音源は残さなかったが、ロンドンのクラブを中心に精力的な演奏活動を行った。

 翌1966年秋にはAuger、DriscollとともにBrian Auger & The Trinityに参加。さらに同年11月にはEric Burdonが新たにメンバーを一新して結成したThe Animalsに加入。アメリカ西海岸を拠点に移し、翌年にはサイケデリック期の名アルバム「Winds Of Change」をリリース。米国リリースのみの「Every One Of Us」を含めて計3枚のアルバムに参加するが、1968年7月にベーシストのDanny McCullochとともにバンドを離れた。

 1969年には米国人シンガーソングライターSean Bonniwellのソロ・アルバム「Close」のプロデュースを担当。1970年代に入ってロンドンに戻り、ヨガ講師を始めるなどインド文化やシーク教に傾倒し、ロック音楽のフィールドから離れた。後年にはハワイに移り、ハワイアン・ミュージックの分野で活動。


【参加アルバム】
<group>
・Steampacket
Rock Generation Vol.6-The Steampacket (BYG 529.706) 1970 ※France

・Brian Auger (& The Trinity)
Attention ! (Fontana 9294 901) 1971 ※compilation/1965年12月録音
Julie Driscoll & Brian Auger (Charly CR30019) 1975 ※compilation

・Eric Burdon & The Animals
Winds Of Change (MGM CS8052) 1967/9
The Twain Shall Meet (MGM CS8074) 1968/5
Every One Of Us (MGM SE4553) 1968/8 ※US

<produce>
Close/T.S. Bonniwell (Capitol ST277) 1969 ※US


【参加グループ】
The Echoes (1962.4-mid/1965.2-7)
Peter Nelson & The Travellers (1962.summer)
Shel Carson Combo (1962.9-1963.4)
The Flee-Rekkers
Laurie Jay Combo (1963)
Peter’s Faces
Steampacket (1965.7-1966.9)
Brian Auger & The Trinity (1966.9-11)
Eric Burdon & The Animals (1966.11-1968.7)