Wild Turkey

wild turkey 活動期間1971.1-1974.6
 1970年末にJethro Tullを脱退したベーシストのGlenn Cornickが、自身のリーダー・グループとしてウェールズ・ロック・シーンで活動していたGary Pickford-HopkinsAncient Grease (母体はStrawberry Dust)のメンバーらと結成したハード・ロック・グループ。

 当初のラインナップには、John WeathersGraham Williamsが名を連ねたが、数回のギグのみで2人が離脱したため、Jon Blackmore、元ManJeff Jonesが加入した。Chrysalisに2枚のアルバムを残したが、相次ぐメンバー・チェンジなどから74年6月のマーキーでのライブを最後に解散した。最終メンバーにはこの後、Babe Ruthに移籍するBernie MarsdenSteve Gurlが在籍。CornickはドイツのグループKarthagoに加入した。

 1996年になり、Cornick、Pickford-Hopkins、TwekeにドラマーのBrian Thomasを加えて再編し活動を再開。アルバムもリリースしたが、Cornickが心臓発作の病に見舞われ、数回のツアーのみで活動を停止した。2006年にGlenn Cornick、Gary Pickford-Hopkins、John Weathers、Steve Gurl、Mick Dycheの歴代メンバーに加え、CornickのJethro Tull時代の盟友Clive Bunkerらの布陣で再々結成し、ニューアルバムをリリース。欧州を中心に積極的なギグを行った。

<albums>
Battle Hymn (Chrysalis CHR1001) 1971
Turkey (Chrysalis CHR1010) 1972

Stealer Of Years (HTD CD58) 1996 ※再編
You & Me In The Jungle (Wild Turkey WTM1500112) 2006/10 ※再編

Final Performance (Audio Archives AACD039) 2000 ※74年6月のライブ
Rarest Turkey (Audio Archives ) 2004 ※未発表音源集
Live In Edinburgh (Audio Archives 702165) 2006 ※73年のライブ

<single>
Good Old Days/Life Is A Symphony (Chrysalis CHS2004) 1972/9

【メンバー変遷】
#1(1971.1)
Glenn Cornick:b
Gary Pickford-Hopkins:vo
Alan “Tweke” Lewis:g
John “Pugwash” Weathers:ds → Graham Bond Magick
Graham Williams:b/g → Graham Bond Magick
 オリジナル・ラインナップはCornick以外すべてウェールズ人脈。CornickのTull離脱は一方的な解雇だったようで、ウェールズ人脈による新バンドの構想がまずあって、渡りに船的にCornickが加わったというのが自然な流れのような感じがします。マネージャーTerry Ellisの助言もあったようですね。この流れに違和感を感じたWeathersとWilliamsのAncient Grease組がギグ数回で脱退してしまったのではないでしょうか?

#2(1971.1-1972)
Glenn Cornick:b
Gary Pickford-Hopkins:vo
Jon Blackmore:g → Pamana Schadal
Alan “Tweke” Lewis:g
Jeff Jones:ds
 脱退した2人に代わって、同じウェールズ人脈からManを解雇されたドラマーのJeff Jonesとロンドンのセミプロ・バンドで活動していたJon Blackmoreが加入。BlackmoreはCornickの両親が経営していたパブでよく演奏していたことでCornickと親交があったようで、これが縁で加入となった。後に正式メンバーとなるSteve GurlもBlackmoreのバンド仲間で、ローディーとしてバンドに関わることに。このメンバーで1stアルバムを録音。

#3(1972-1973)
Glenn Cornick:b
Gary Pickford-Hopkins:vo
Alan “Tweke” Lewis:g → Man
Jeff Jones:ds
Mick Dyche:g
Steve Gurl:key
 セカンド・アルバムの制作と前後してBlackmoreが離脱。後任にMick Dyche、さらにキーボードにGurlがローディーから昇格して6人編成に。セカンド・アルバムを録音。

#4(1973)
Glenn Cornick:b
Gary Pickford-Hopkins:vo
Jeff Jones:ds
Mick Dyche:g
Steve Gurl:key
Bernie Mareden:g
 Lewisの脱退で名手Bernie Marsdenが加入

#5(1973-1974.6)
Glenn Cornick:b → Karthago
Gary Pickford-Hopkins:vo → Rick Wakeman & The English Rock Ensemble
Bernie Mareden:g → Cozy Powell’s Hammer、Babe Ruth
Mick Dyche:g → Harlot、Pat Travers Band
Steve Gurl:key → Babe Ruth
Kevin Currie:ds