U.K.

UK 活動期間1977.7-1980.6
 King Crimsonでリズムセクションを組んだJohn WettonBill Brufordが再会して結成したプログレッシヴ・ロック・バンド。

 1976年秋、Uriah Heepを経たWettonとGenesisをサポートしていたBrufordが、再びKing Crimsonのような即興スタイルの演奏を行うグループを構想。当初はCrimson再編を見据えてリーダーRobert Frippに声をかけるが、Frippは拒否。Yesを離脱してソロ活動を行っていたRick Wakemanを加えてリハーサルに入るが、Wakeman側のマネージメントがセールス面を考慮して彼の名前を入れたグループ名での活動を要望するなど、折り合いが付かずに頓挫する。

 1977年に入って2人は再び新バンドを始動させることにし、Yesに再加入していたWakemanに代わってWettonがRoxy Musicで一緒になったEddie Jobson、さらにギターにBrufordの1stソロ作「Feels Good To Me」のレコーディングを手伝っていたAllan Holdsworthを加えて本格的な活動をスタートさせる。翌1978年春、デビューアルバム「U.K.」をリリース。北米を中心に秋までツアーを行う。

 しかし、ツアー終了後の11月、よりジャズ/フュージョン色の強い音楽性を求めたBrufordとHoldsworthが離脱。Brufordの後任にはJobsonのFrank Zappa時代のバンド仲間でアメリカ人のTerry Bozzioが加入し、ギターレスのトリオ編成となる。

 1979年3月には2nd「Danger Money」を発表。リリース直後の5月には来日公演が実現。この時のライブ音源が同年秋にライブアルバム「Night After Night」として発表された。しかし、WettonとJobsonの対立などから同年末に活動を休止、そのまま解散した。

 1996年にはHoldworthを除くオリジナルメンバー3人により再結成に向けてのレコーディングが行われるが、まもなく空中分解。2007年に再びJobsonが再結成を計画するが、Wetton、Brufordとともに不参加となり、元King CrimsonのTrey Gunnら別メンバーを集めてUKZ名義で2009年まで活動。その後JobsonのプロジェクトにWettonが参加したことがきっかけとなり、2011年にU.K.としての活動を再開させた。


<albums>
U.K. (Polydor 2302 080) 1978/4
Danger Money (Polydor POLD5019) 1979/3
Night After Night (Polydor POLD5026) 1979/10
Live In America (The Store For Music SFMCD53) 2007

<singles>
In The Dead Of Night/Mental Medication (Polydor 2001 783) 1978/5
Nothing To Lose/In The Dead Of Night (Polydor POSP56) 1979/6


【メンバー変遷】
#1(1977.7-1978.11)
John Wetton:vo/b
Allan Holdsworth:g
Eddie Johnson:key/vln
Bill Bruford:ds

#2(1978.11-1980.6)
John Wetton:vo/b
Eddie Johnson:key/vln
Terry Bozzio:ds