Hard Stuff

Hard Stuff 活動期間1972.6-1973
 元QuatermassのベーシストJohn Gustafson、元Atomic RoosterのギタリストJohn Cann、ドラマーPaul Hammondによるハード・ロック・トリオ。
 
 1971年夏Atomic Roosterを離脱したCannとHammondがヴォーカリストのAl Showを加えて新バンドを構想。当初はDaemonと名乗っていたが、Gustafsonにオファーを出した時点でCannはAtomic Roosterのバンド名を引き継ぐ計画だった。しかし、バンド名の使用権がないことが分かり、Bulletと名乗ることに。
 
 Purpleレーベルと契約して秋にシングルをリリースするが、米国の同名バンドの存在を知り、再度改名してHard Stuffとした。Showはヴォーカルの弱さから短期間で解雇されており、GustafsonとCannがリード・ヴォーカルをシェア(両者ともに前グループではリード・ヴォーカルを兼任していた)する形でトリオ編成に落ち着いている。

 1972年6月にデビュー作「Bulletproof」、翌73年3月にセカンド「Bolex Dementia 」の2枚のアルバムを発表。両作品ともにセルフ・プロデュースによる意欲作で、同時期の英HRを代表する良作に仕上がっている。

 しかし、73年にCannとHammondがベルギーで自動車事故に遭遇。Hammondが重傷を負い活動が暗礁に乗り上げる。11月にセカンド・シングルがリリースされたが、惜しくも解散した。

 Gustafsonはスウェーデンのジャズ・ギタリストJan Schafferを中心としたプロジェクトグループBaltikへ。Cannは翌年、Thin Lizzyのツアーに参加。Hammondは長いリハビリ生活を経て77年にパンク・バンドThe Intellektualsに加わり復帰している。

<albums>
Bulletproof (Purple TPSA7505) 1972/6
Bolex Dementia (Purple TPSA7507) 1973/3

<singles>
Jay Time/The Orchestrator (Purple PUR103) 1972/4
Inside Your Life/How Do You Do It ? (Purple PUR116) 1973/11

【メンバー変遷】
#1 (1972.6-1973)
John Cann:g/vo
John Gustafson:b/vo/key
Paul Hammond:ds