Bern Elliot & The Fenmen

Bern Elliott & The Fenmen 活動期間1961-1966
 1963年のデビュー・シングル「Money」のヒットで知られるビート・グループ。

 1961年にシンガーBern Elliottを中心にケント州で結成。同時代のビート・バンドと同様にハンブルグ遠征などで腕を磨き、1963年にDeccaと契約、11月にカヴァー曲として有名な「Money」でシングル・デビューを果たす。

 ほぼ同時期にThe Beatlesがリリースした2ndアルバム「With the Beatles」にも同曲が収録されているが、このシングルは英シングル・チャートの14位を記録するヒットに。続く1964年のセカンド・シングル「New Orleans」も同24位にまで上昇、幸先の良いデビューを飾る。同年にはEPもリリースされるなど人気を博した。

 しかし、ヴォーカルのBern Elliotと他メンバーとの確執が表面化し、同作限りでElliottと分かれた4人でThe Fenmenとして独立。Elliotは同年、別のバック・バンドThe Klanを率いてシングルをリリース、次いでソロ名義のシングル2枚をリリースするが大きな成功を得るには至らなかった。

 独立したThe Fenmenは各メンバーによるヴォーカル・ハーモニーを重視したサウンドを披露しDeccaから2枚、CBSに移籍してさらに2枚のシングルを発表。しかし、Elliotと同様に大きな成功を得ることができずに1966年に解散した。メンバーのWally Allen(Wally Waller)は同郷の幼馴染だったPhil Mayに誘われ、John PoveyとともにThe Pretty Thingsに加入した。

 2000年代に入ってWallerとPoveyが再合流し、The Bexley Brothers名義で新録音。これと合わせてThe Fenmen時代の当時の未発表曲、デモ音源などからなるコンピレーション・アルバム「Sunstroke」を2010年にリリースした。


<albums>
・Bern Elliott & The Fenmen/The Fenmen
Bern Elliott and the Fenmen (Decca DFE8561) 1963 ※EP
Sunstroke (Ugly Things UTCD2208) 2010 ※未発表音源/新録音含む編集盤

<singles>
・Bern Elliot & The Fenmen
Money/Nobody But Me (Decca F11779) 1963/11
New Orleans/Everybody Needs A Little Love (Decca F11852) 1964/3

・The Fenmen
Rag Doll/Be My Girl (Decca F11955) 1964/8
I’ve Got Everything You Need Babe/Every Little Day (Decca F12269) 1965/10
California Dreamin’/Is This You Way (CBS 202075) 1966/5
Rejected/Girl Don’t Bring Me Down (CBS 202236) 1966/8


【メンバー変遷】
Bern Elliot & The Fenmen (1961-1964.5)
Bern Elliot:vo
Alan Judge:g
Wally Allen:g
Eric Wilmer:b
John Povey:ds

The Fenmen (1964.5-1966)
Alan Judge:g/vo
Wally Allen:g/vo
Eric Wilmer:b/vo
John Povey:ds/vo