Curtiss Maldoon

Cutriss Maldoon1 活動期間1970-1973
 Purpleレーベルからアルバム2枚をリリースしたDave CurtissClive Maldoonによるフォーク・ロック・デュオ。
 
 1968年、CurtissはDeep Purpleの前身バンドRoundaboutの結成に参加するも短期で離脱し、同年ギタリストのSteve HoweBodastを結成。Purpleと同じTony Edwardsのマネージメントを受けて活動し、1969年にはMaldoonを加えてアルバム制作を行うが、レーベル倒産の余波でリリース中止の不運に見舞われる。

 Bodastは同年末に解散するが、CurtissとMaldoonはその後も行動を共にし、ユニットとして活動。1971年には新設されたPurpleレーベルの最初の契約アーティストとなる。同年夏、Regal Zonophoneからのデビュー・シングルに続いて10月にはセルフタイトルのデビューアルバムをリリース。

 同作にはBodast時代のバンドメイトだったHoweとベースのBruce Thomasが参加。さらにHoweがともにP.P. Arnoldのバックを務めたAshton, Gardner & Dyke、セッションの鉄人集団の異名をとるMighty Babyの面々が協力している。翌1972年には同レーベルの企画シングルThe Bumblesにレーベル・メイトのBulletとともに参加。

 2年後にリリースされたセカンド・アルバムは後にGillanのメンバーとなるベースのJohn McCoy、ドラマーLiam Genockyを加えたバンド編成で制作。しかし、Curtissがグループとしての活動に意欲をなくし、アルバム・タイトルから自身の名前を取るように求めたことから「Maldoon」としてリリースされ、その後のプロモートもソロ作品として行われた。
 
 デュオ解消後も2人はそれぞれシンガーソングライターとして活動を継続したが、Maldoonは1978年に合併症で他界している。

Curtiss Maldoon 2人の共作曲でデビュー・アルバムに収録されていた「Sepheryn」は、1998年にMadonnaが「Ray of Light」と改名し、アップテンポのダンスチューンに改作してカバー。アルバムタイトル曲にもなり、世界的な大ヒットを記録するなど彼女の代表曲の1つとなった。これが話題となり、2001年には2枚のアルバムとシングルをコンパイルした編集アルバムがCD化されている。

<albums>
Curtiss Maldoon (Purple TPS3501) 1971/10
Maldoon (Purple TPS3502) 1973/11 ※Maldoon名義

・編集盤
Sepheryn-The Definitive Collection (Spitfire 15158-2) 2001/3 ※US

<singles>
You Make Me Happy/Amber Man (Regal Zonophone RZ3038) 1971/7
One Way Ticket/Next Time (Purple PUR106) 1972/6

【メンバー変遷】
#1 (1970-1973)
Dave Curtiss:vo/g/key
Clive Maldoon:vo/g/key

#2 (1973)
Dave Curtiss:vo/g/key
Clive Maldoon:vo/g/key
John McCoy:b
Liam Genocky:ds